• 【第5課 唇音】
  • 前言
  • 子音1 唇音
  • 注意点①
  • 注意点②
  • 音節の解説
  • 練習問題
 次は子音。子音は発音部位によって以下6グループに分類される。








*発音練習は()内の母音をつけて行う。

 上下の唇を使って出す音。以下の4種類がある。単母音[o]をつけて練習する。

無気音 b(o)

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解説

(解説)

 上下の唇を一旦合わせ、唇に力を入れ、母音で開ける。 その時、溜まっていた呼気を飲む ように呼気を制御する(無気音)。

(ヒント)

  唇に弾力をだして「ねっとり」と動かす。

有気音 p(o)

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解説

(解説)

 ポジショニングは[b]と同じ。母音の前に呼気を破裂させる(有気音)。
 

(ヒント)

 閉じた両唇を呼気で破る時、頬が振動する感じがある。

m(o)

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解説

(解説)

 上下の唇を一旦合わせ、唇に力を入れ、母音で開ける。

(ヒント)

 母音で口をあける時、両唇を少し内側へ吸い込む気分で、「ねっとり」と動かす。

f(o)

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解説

(解説)

 上の前歯下唇の内側を押さえて、摩擦音を出す。

① 消える o


(解説)
[iou]は前に子音が来ると主母音が弱くなり、ピンイン表記も省略される。   
     m + iou (→miou) →     miu   
(ヒント)
・ピンイン表記から消えている o の音を加えるようにして発音する。
・表記から消えている主母音は第1声・第2声(短め)では弱め、第3声・第4声(音が長め)ではより聞こえやすい。

②無気音と有気音


 中国語の子音には、この課で登場する[b]と[p]のように、「無気音」と「有気音」と いう対になる音の組合せがあります。この組合わせにある2つの音は、発音に使う発 音器官の部位や発音時のポジショニングは同じですが、発音時の呼気のコントロール の仕方が異なります。
 まず、発音前のポジショニング段階で発音部位が接触したり近接したりして、口腔内に呼気が溜まっており、発音時に呼気が放出される音が響かないよう抑制する音を 「無気音」、反対に呼気が放出される音を盛大に響かせる音を「有気音」と言います。 この組合せにある音は、他に[d]と[t]、[g]と[k]などがあります。具体的な 発音の要領はそれぞれの音が登場する課で説明します。

 中国語の音節は、「声母」「韻母」そして「声調」から成り立っています。
 声母とは頭につく子音のこと、韻母とはそれ以外の母音を含む部分を指します。
 韻母はさらに、「介音」「主母音」「尾音」の三つに分かれます。
 声母がないもの(例:iao)、介音がないもの(例:mao)、尾音がないもの(例:mie) など様々なタイプの音節がありますが、主母音は必ず備わっています。