• 【第2課 単母音】
  • 前言
  • 第1グループ…ひろ口母音  
  • 第2グループ…せま口母音  
  • 第3グループ…そり舌母音  
  • 練習問題
 まず単母音から始めます。日本語の口の開け方との違いをここでしっかり習得しましょう。 あとに続く複母音は、数は多いですが、 これら単母音を組合せることで一気に攻略できます。

a

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解説

文字通り口を開ける程度。

(解説)

 口を縦に大きく開ける。 開口度 2 が最も大きい 音。そのためこもらない「明るい」音が出る。

(ヒント)

 顎を下に下げると考えてもいい。 内科の診察で口を開けて声を出す感じ。 舌は脱力して自然に下げる。

o

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解説

(解説)

 唇に軽く力を入れて丸め、真ん中を人差し指程度開ける。


(ヒント)

 唇にゴムのように弾力を持たせて構える。 口の中に小ぶりのゆで卵を横に寝かせて含むイメージでスペースを作る。 そこに音が響くのを聞きながら、やや長めに発音する。

e

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解説

(解説)

 口は横にわずかに引き、縦にもわずかに開けて、舌はやや奥に引く。


(ヒント)

 「エ」の口で「オ」。発音器官をゆるく使う曖昧な音。 口は縦にも横にもゆるく構え、 横長の長方形の窓から歯が少し見える感じ。 舌はやや奥寄りにゆるく構える。奥に引き過ぎない

i (yi)

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解説

(解説)

 唇を横に思い切り引く

(ヒント)

・口を横に引くため、口内は横に平な形状になる。舌は脱力して前に。
・前に子音が来ない時(声母がゼロの時)はyiと綴る。

u (wu)

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解説

(解説)

 単母音[o]の要領で唇に軽く力を入れ、前に突き出してすぼめる

(ヒント)

・[o]が口を丸めて中心があいているのに対し、ぐっと唇を寄せてすぼめる。そのため口内のスペースは狭く、こもった音になる。
・前に子音が来ない時(声母がゼロの時)はwuと綴る。

語源はドイツ語の umlaut。ビブラートのかかった変母音。

ü (yu)

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解説

(解説)

 ウムラウト3のU。上下の唇を寄せ、外側にやや反り返る形に構え、唇の狭い隙間で音を振動させ、ビブラートをかける。

(ヒント)

・唇に横笛をあてるイメージで。あるいは[i]を発音しながら、口をすぼめてみる。また「ヒュッテ」の「ュ」も感じをつかみ易い。
・前に子音が来ない時(声母がゼロの時)はyuと綴る。

er

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解説

(解説)

 [e]の発音に続いて舌をそりあげる。

(ヒント)

・[e]の音が出ると同時に舌をそり上げる。一音であることに注意。
・舌先はどこにも着かない。
・他の単母音と異なり、子音とは結びつかず、単独でのみ登場する。

☆口形の違いに注意をして発音してみましょう。



★発展語彙